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がん保険を選ぶ前に必ず考えておきたい「3つのポイント」とは?

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身の回りの人が「がん保険」に加入したという話を聞いて、自分もネットで調べ始めた――。そんな人も少なくないと思いますが、保険会社も保険商品も多すぎて、何がよくて、何を基準に選べばよいのかわからないという声は方々で耳にします。思いついたときが行動のタイミングです。がん保険に加入する機会を逃さぬように選び方について解説します。

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コラムサマリ

★この記事は約5分で読めます。

・がん保険にはさまざまな種類があるため、絞り込んで選ぶ必要がある。

・保険選びでは、まず「目的」「必要な保障額」「保険の期間」を明確にするのが基本。

・保険で備えると同時に、日頃の健康維持や定期検診に取り組むことが重要。

ご契約にあたっては、必ず「重要事項説明書」をよくお読みください。

ご不明な点等がある場合には、保険代理店までお問い合わせください。

本文

がん保険にはさまざまな種類がある

がん保険は、上皮内新生物(上皮内がん)と悪性新生物(悪性腫瘍)で保障内容が異なるものもあり、中には上皮内新生物はカバーしていないものもあります。この他にも月々の保険料や保険の期間などの違いがあるため、さまざまな種類のがん保険が存在します。

さらに、がん保険は特約を付加することで、保障内容を手厚くすることができます。できるだけ多くの特約を選び、十分な保障が得られれば何よりなのですが、月々負担する保険料を考えると、絞り込む必要性があります。そのためには、がん保険に加入する目的決めておくことが大切です。

 

後悔しない保険の選び方 3つのポイント

がん保険の商品を調べる前に、「目的」「必要な保障額」「保険の期間」を明確にしておきましょう。これらが明確になることで、自分に適したがん保険を選べるようになります。

(1)何を目的とするのか

がんに罹患すると、入院や手術などの費用の他にさまざまな費用が発生します。がん保険に加入することで、以下のような出費に対して備えることができます。

  • がんになったときの入院や手術代などの治療費への備え
  • 退院後の通院(抗がん剤治療や放射線治療)への備え
  • 抗がん剤治療による脱毛に備えてウィッグや身の回りの環境整備
  • 長期療養にともなう収入減少への備え
  • 最新の医療を受けるための備え

これらのように、自分が備えたいと考えている項目を保障してくれるがん保険を選ぶことが大切です。

 

(2)どんなときにいくら給付金が受け取れるのか

がん保険には、どういった場合に給付金が支払われるのかによって、以下のような違いがあります。

  • がん入院給付金:がんで入院した場合の入院日額(1日当たり5,000円、1万円など)
  • がん手術給付金:がんで手術した場合(1回当たり入院日額の〇倍や手術の種類によって異なる)
  • がん通院給付金:がんで通院した場合(通院日額を選べる場合や入院日額と同額など)
  • がん診断給付金:がんと診断された場合の一時金(100万円、200万円など)

 

また、がん保険には以下のような特約を付加できることがあります。

  • 女性特有のがん給付金:女性特有のがん(※)に罹患した際に入院日額(※)などが付加される
  • 抗がん剤治療給付金:抗がん剤治療を受けた際に給付される
  • ホルモン剤治療給付金:ホルモン剤治療を受けた際に給付される
  • 放射線治療給付金:放射線治療を受けた際に給付される

※女性特有のがん:子宮がんや乳がんなど。

※入院日額:入院した際に受け取れる1日あたりの給付金のこと。

 

これらは主な特約であり、保険会社や保険商品によって多岐にわたります。また、ホルモン療法は抗がん剤治療に含まれるケースなどもあります。

入院した場合の日額をいくらにするのか、についても悩むところです。最近では、入院日数の短期化が進み、退院後に抗がん剤治療や放射線治療のために通院することが増えているため、入院日額以外の検討も重要です。

 

(3)一定期間の保障を確保するのか、終身で安心を確保したいのか

子育てなど、特定の時期のみをカバーできる保険に加入する考え方と、一生涯を通じて保障を確保できる保険に加入する考え方があります。

がんについては、医療技術の進歩や新薬の開発がめざましいスピードで進んでいます。がん診断給付金などは、時代とともに給付要件が変わることはないかもしれませんが、治療給付金については、時代にそぐわない保障となる可能性があることを理解しておく必要があります。

また、ライフステージ(結婚や出産など)に合わせて、がん保険を見直すという考え方もあります。

 

保険選びで後悔しないために……

がん保険の選び方についてお伝えしましたが、残念ながら正解はありません。がんに罹患する時期や可能性、発見するタイミングは誰にもわからないため、ピンポイントで備えることは難しいといえます。

例えば、ホルモン療法などは年単位で毎月治療が継続することがあります。がん保険で月1万円から5万円(概算)といわれる治療費がカバーされれば、大きな出費の負担軽減となります。しかし、保険金が支払われる治療方法に該当しなければ、がん保険に加入していても保障されません。

今後、がんに罹患する可能性があることを踏まえ、自分に必要な保障は何かを考えておきましょう。もしがんに罹患しても経済的な余裕があるのなら、がん保険への加入は不要かもしれません。しかし、がんに罹患したときに必要な治療費や通院費用が貯金で賄えない場合は、がん保険などで前もって備えておくことを検討しておく必要があります。

 

健康維持や定期検診に取り組むことも重要

どのがん保険を選んだらよいのか迷っていた遥香さん(仮名・28歳)の例をご紹介します。遥香さんは、周りの人々のすすめもあって、いくつかの保険会社にがん保険の資料請求をしました。ひとまずは、現状はがんに罹患する可能性が低いと判断したため、入院日額5,000円と手術給付金、がん診断給付金、がん先進医療特約を付加した終身保障のがん保険に加入することに決めました。

ひと昔前までのがんは「死」を連想させる病気とされていましたが、時代は変わっています。早期発見であれば、完治する確率は格段に上がっています。がん保険で備え、健康を維持しつつ、セルフチェックや定期検診でがんを見逃さないことが何より大切といえるでしょう。

この記事の執筆協力

執筆者名

大竹麻佐子

執筆者プロフィール

証券会社、銀行、保険会社など金融機関での勤務を経て独立。相談・執筆・講師活動を展開。ひとりでも多くの人に、お金と向き合うことで、より豊かに自分らしく生きてほしい。ファイナンシャルプランナー(CFP©)ほか、相続診断士、整理収納アドバイザーとして、知識だけでない、さまざまな観点からのアドバイスとサポートが好評。2児の母。ゆめプランニング URL:https://fp-yumeplan.com/

募集文書管理番号
07E1-29A1-B22100-202209

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